筋トレを始めたての頃は扱う重量がどんどん増えていったり、体つきや筋肉が面白いくらいに変化したりしてトレーニングが楽しくて仕方ない、そんな時期があったと思います。
初心者の頃に面白いくらいに重量が伸びる理由は前回ご説明した通りです。
それがいつの間にか、トレーニング期間が数年と長くなってくると、どうしても扱う重量やカラダに変化が見られず、いわゆるトレーニングのマンネリ化が進んでモチベーションが下がってそのまま筋トレをやめてしまう、なんてことも珍しくはありません。
それはどんな策を講じても、トレーニー全員と言っていいほど皆が直面する壁です。
今回はそれでもできるだけマンネリ防止を対策して、停滞期を無くすにはどうすればいいのかを説明したいと思います。
なぜマンネリ化するのか
なぜマンネリやいわゆる停滞期と言われるような状態に陥ってしまうのかを先に考えてみましょう。
原因がわかれば対応できるはずです。
筋トレの研究や生物学ではこのマンネリのことを「馴化(じゅんか)」と呼んでいます。
簡単に言うと「慣れ」のことで、繰り返される刺激に対してリアクションが少なくなっていくことです。
筋トレを開始した直後は刺激がどれを取っても新鮮で、カラダも刺激に対して「適応」しようとします。
この適応こそが筋肥大や扱う重量が増えるということになります。
ある刺激に対して適応しきった後に馴化(停滞期、マンネリ)が来るわけです。
であれば対応は非常にシンプルにできますね。
メニューを周期化する
カラダが刺激に慣れてしまうのであれば、慣れきってしまう前にまた別の刺激を与えてやればいいわけです。
長期的にトレーニングの計画を立てて、短期間でメニューを変えてやります。
これをピリオダイゼーション(periodizarion)と言います。
期間の目安としては3~4ヶ月が一般的です。
このピリオダイゼーションは筋トレだけでなく、スポーツの現場でも多く見られ、一流アスリートも率先して取り入れています。
これが一番マンネリに対する適した対応と言えるでしょう。
とはいえ、多くのトレーニーが3ヶ月以上同じメニューだけで筋トレしているとは考えにくいですよね。
有名なトレーニーのユーチューブチャンネルを見たり、友人からオススメされた種目をやったりして、日々行うメニューは変化していくはずです。
ならば、なぜ停滞期に陥ってしまうのでしょうか?
トレーニングと自分を深く考える
実はこういったトレーニーたちに最も多いのが、「トレーニング&思考不足」なのです。
前回説明した通り、初心者の頃はすぐに重量アップや筋肥大が見込めます。
でも同じやり方だと、それはすぐに頭打ちになる。
ここまでは皆同じです。
そこからは、今までよりも考え抜いてトレーニングをした者だけが筋肉を手に入れられる世界なんです。
がむしゃらに筋トレをして結果がついてくるのはせいぜい1~2年位までです。
単純にトレーニング量が少ないのに停滞期だと思っているトレーニーも少なくないはずです。
トレーニング量が十分なのに結果が伴っていない場合は、現状分析が足らないケースが多いです。
大抵は食事管理が甘いですね。
よく考えれば自ずとやるべきことは見えてくるはずです。
まとめ
自分のトレーニングやカラダがマンネリだと感じたら、まずはメニューを変えてみることです。
それでも何も変化しない場合は、改めてトレーニング量や頻度、食事内容を考えてみましょう。
改善点が見つかるはずです。
くれぐれも自分に才能が無いなんて諦めないでくださいね。
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