トレーニーであれば一度はこの疑問を抱いたことがあるでしょう。
今日の筋トレの効果や成果はどれくらいで自身のカラダに表れるのだろう?と。
この議題には多くの有識者や科学者が実験を繰り返し、おおよそ1ヶ月~2ヶ月ほどでカラダにトレーニングの効果が出始めるとされてきました。
ところが、最新の研究結果ではそれよりももっと早い段階から筋肉は大きくなることがわかってきました。
筋肥大はどれくらいで起こるのか
その期間とはなんとずばり約1週間!
なぜ、最近になって1週間という短期間で筋肥大が起こるという結論に至ったのかというと、トレーニング開始からどれくらいの時間が経てば筋肥大は起こり始めるのか計測するのにはMRIを用いるんですね。
腕周りをメジャーで測るなんてことはもちろんしません。
MRIを用いてトレーニング開始前から筋肉の断面積がどれだけ大きくなっているかを調べます。
従来のMRIでもそこそこ正確だったんですが、ある程度の変化がないと筋肥大を確認できなかったのは事実です。
ところが、最新のMRIではさらに精度が飛躍的に上がり、非常に細かい差異を察知できるようになり、筋肉の断面積が1週間ほどで変化していることが明らかになったのです。
つまり、筋トレをしてから約1週間でも筋肥大はするし、徐々に筋肉は太く大きくなっているということにいなります。
ただそれは最新のMRIでようやく分かるレベルなので肉眼では到底判断ができません。
肉眼で短期間の筋肥大を実感するのはどれだけ難しいことかを考えてみましょう。
短期間での筋肥大を実感できるか
まず、従来のMRIではある程度の変化がないと筋肥大を確認できなかったといいましたが、具体的に言うとトレーニング開始前とで筋肉の断面積に「5%」ほどの差異が必要だったようです。
さらに、東京大学教授の石井直方氏によると「腕などの周囲径が10%増すと、断面積と筋力は20%増す」という筋肉の断面積と周囲径の変化の関係性に目安があるようです。
その目安で考えた場合、従来のMRIで計測できた筋肉の断面積5%の差異が認められる頃には、つまり、トレーニング開始から1~2ヶ月後には既に腕周りは2.5%太くなっていると言えます。
「え、まじで?めちゃくちゃわかりやすいやん!」と思うかもしれませんが、2.5%と言うと例えば、腕周りが30cmだった場合、30.75cmまで成長しているということになりまして、メジャーで測ればわかるレベルですが、パット見はほぼ変わりません。
さらに、初心者ほど筋肥大は起こりやすく、ベテラントレーニーにたった2ヶ月で目に見えるほど筋肥大は起こりません。
ただ、わかりにくいだけで2.5%腕周りが太くなるのは大変素晴らしいことです。
とまあ少し話が逸れてしまいましたが、まとめると筋肥大自体は1週間ほどで起こり、筋肉もより太く大きくはなりますが、微々たるものであり、パット見でわかるような見た目に出るくらいの筋肥大は3ヶ月~1年はかかると言っていいでしょう。
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