フィジークの定義とは？

今や世界中でメジャーになった競技「フィジーク（Physique）」。

ボディビルと良く比較されるフィジークですが、フィジークの定義はそもそもなんでしょうか？

プロ・ボディビル界の最高峰「ミスター・オリンピア（Mr. Olympia)」を開催していることでも知られる最も有名なボディビルの国際組織であるIFBBから引用したかったんですが、明確な定義や審査基準が見つからなかったので最近活動を開始した、WNBFの審査基準から引用します。

Physical Criteria
Judges are looking for a lean, fit, muscular physique that is balanced and aesthetically pleasing. Judges
are not looking for the level of muscle mass or extreme leanness that are necessary for success in
bodybuilding.
It is very important to display nicely shaped overall muscle, a small waist, good V-taper and good abs.
Competitors are also judged for their male fitness model qualities. Good looks, grooming, and overall
aesthetic appeal are taken into consideration as judges look for the best overall package.

要約すると

バランスの取れた美しい全身の筋肉（極度に発達したり痩せすぎはNG）、特に細いウエスト、美しいVシェープ（V-taper、Vテーパー）、美しい腹筋が重要です。
また、フィットネスモデルのようにルックスや髪型、清潔感など総合的な美しさと魅力考慮されます。

まあ、そのままですね。

どこの団体が開催しているメンズフィジークの大会も似たような審査基準や条件だと思います。

ボディビルやフィジークの大会はみなさんが思っているよりも厳密にルールが決まっています。

例えば、ズボン。

サーフパンツを着用するように義務付けられており、丈の長さが指定されています。
あとは、裸足だし、結婚指輪を除いてネックレス等のアクセサリー類も禁止。
写真はカネキンさん。

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Shun Kanekoさん(@kanekinfitness)がシェアした投稿 – 2018年 9月月11日午前5時01分PDT

ポーズもすごく細かく指定されていて、ポージングのクオリティで勝敗が大きく変わることもしばしばです。

もう少し筋肉に観点を置いてみましょう。
日本のフィジーク界の第一人者である、佐藤正悟さんはご自身のインスタグラムでこうおっしゃっています。

〜Men’sphysiqueで重要なポイント〜
●鍛えられた筋肉でたくましさ、美しさが表現できていること。
●しっかりと調整により絞れていること。
●身体のバランスと形が整っていること。
●ステージング、プレゼンテーション魅せ方が十分であるか。
●マッスルなアピールではなくナチュラルな状態でたくましく美しいか。
●ボードショーツのチョイス、ヘアスタイルも含め、ルックスにも十分気を配ることができているか。

※骨格に合っていないほどの過度な筋肉量や不自然な仕上がりは減点対象となります。
あくまでも、バランスが追求されたナチュラルで美しいボディラインを評価する。

フロントポーズ
●肩がバランスよく発達しており、
どの角度から見ても立体感と丸みがあるか。
●フロントから見た背中が十分に広がっているか。
●ウエストが細くキープできており、
シックスパックはもとより、腹斜筋もしっかり見えるほど厳しく仕上がっているか。
●胸が上部から下部までバランスよく
発達しており、しっかり厚みを出せているか。
●上腕を軽視することなく二頭、三頭が
バランスよくしっかり鍛えられているか。
●爽やかな笑顔でステージングができているか。

バックポーズ
●広背筋、大円筋がしっかりと発達しており、背中の広がりが創れているか。
●僧帽中部から下部、広背筋がしっかり発達し、背中の厚みが形成できているか。
●リアデルトおよびリアデルト周辺の筋群が十分発達しており、よりYシェイプを際立たせる背中が創れているか。

※どこかの部位だけが目立つような偏ったフィジークではなく、バランスが整って弱点のないYシェイプのフィジークを評価します。
instagramより引用